2024.09.02 会社情報
美しい宮古島の海と光学技術:検査性能保証課の取り組み
こんにちは。検査性能保証課の十河です。
検査性能保証課では、検査装置の性能を最大限に引き出すため光学条件や画像処理の最適化を通じて検査性能を保証し、お客様のご期待に応えられるよう日々努力しています。
今回は、過去のブログ記事でもご紹介した社員旅行のエピソードを交えながら、検査性能保証課の業務の一端についてお話したいと思います。
私たちのグループは、石垣島や宮古島など沖縄の離島を4泊5日で周遊しました。
特に宮古島の美しい海は強く印象に残っており、「宮古ブルー」と呼ばれる海の色は想像を超えた美しさでした。
伊良部島から宮古ブルーと伊良部大橋を望む:
なぜ宮古島の海はあんなにも美しいエメラルドグリーンなのでしょうか。
その理由は、光の波長と宮古島の美しいサンゴ礁にあります。
太陽光が海に差し込むと、波長の長い赤い光は吸収され、波長の短い緑や青の光が散乱しやすくなり、海は青く見えます。
また、サンゴ礁の海底の砂は石灰岩の白い砂であり、光をよく反射します。即ち、反射光となる緑や青の光(エメラルドグリーン)が強調されます。
これらの自然の恵みによって、「宮古ブルー」は生み出されるのです。
この現象は、私たちの検査技術にも大いに関係しています。
検査性能保証課では、光の特性を考慮して最適な光学条件を提案しています。
例えば、特定の波長の光を使用することで、欠陥をより効果的に検出することができます。
その一例がカラーフィルターの利用です。
カラーフィルターは特定の色の光を通過させることで、欠陥を際立たせることができます。
また、欠陥をさらに強調するため光学系のバックグラウンドに配置する反射板の選定にも注意を払っています。
白や黒の反射板を使うことが多いですが、一概に「白」や「黒」といっても微妙な色合いの差があるため、厳格に管理し運用しています。
カラーフィルターや反射板:
宮古島の美しい海を目の当たりにし、光の不思議さに改めて魅了されるとともに、旅行を通じて新たなインスピレーションを得た気がします。
この経験を通じて、光の特性をさらに深く理解し、それを応用することで、お客様に最適な光学条件を提案できるよう努めてまいります。