2023.07.20 スタッフブログ
~サンプルテストに使用する新機材のご紹介~
こんにちは。
検査性能保証課で、サンプルテスト業務を行っている松本です。
検査性能保証課では、お客様からお預かりしたサンプルの欠点を検出するための光学条件を検討し評価しています。
今回はサンプルテスト時に使用する機材で最近導入されたものをご紹介いたします。
こちらは、回転試験機と呼ばれるものです。お客様からお預かりしたカットサンプルをロールに貼り回転させテストを行います。
主に正反射方式や乱反射方式と呼ばれる、反射光を利用して欠点を見つける光学条件での検証テストに用います。
正反射方式や乱反射方式では、お客様のサンプルの色や検出させたい欠点の種類によってロールの下地部分の色が重要になってきます。
例えば、不織布に付着した髪の毛などを検出する場合、下地の色を白色にすることで欠点をより強調させることができます。
反対に、下地の色を黒色にすることで、不織布のムラや穴を検出しやすくなります。
従来の試験機は、ロールを取り外すことができなかったため画用紙などをロールに貼って評価していましたが、こちらの試験機は、様々な種類のロールに取り換えることができ、お客様が実際に使用しているロールに近い条件で評価できるようになりました。
回転試験機では、以下の写真に示す5種類のロールを使用しテストしています。
続いてご紹介するのは、スライダー試験機です。
四角い板の上にサンプルを貼り付け、板が前後(赤矢印)に動くことによりお客様の工場でロール間を製品が流れる状態を再現しています。
正反射方式、乱反射方式や乱反射方式だけでなく板の四角く切り抜かれている場所にサンプルを置き下から光を当てることで透過方式でのテストも行うことができます。
こちらの試験機は、構造、部品を見直し、従来の試験機より速いラインスピードでの検証が可能になりました。
検査性能保証課では、今回ご紹介した機材を含め様々な機材を用意し、お客様の要望やご期待に応えられる条件を提示できるよう日々テストを行っています。新たな装置導入のご検討の際や、新品種を生産する際の検証など、お気軽にサンプルテストをお申し付けください。
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